太陽のAR3664地点からX4クラスの太陽フレアが放出され、2024年5月10日に地球に到達しました。今回の太陽フレアは過去4番目の大きさでした。
以下の太陽物理学者のKeith Strong氏がXに投稿した動画をご覧ください。太陽フレアが飛んでいく様子がわかります。
今回はこの太陽フレアが飛んでいく時の形について調べてみました。
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太陽フレアの軌道をよく見ると
太陽の表面には無数の太陽フレアが存在し、その1つひとつがアーチ状の形をしています。これは磁力線に沿ってフレアが生成されているためです。地球の北極と南極はアーチ状の磁力線で結ばれていますが、太陽表面にはこれが無数に存在しています。
そして太陽フレアが飛んでいく時、2つのアーチが合体し、アーチの一部が分裂して飛んでいく事がわかります。この現象を磁力線の再結合で説明できます。
File:SDO Observes a Reconnection Event.ogv - Wikipedia
磁力線の再結合とは
上下から同じ向きの磁力線がぶつかると、打ち消し合うのではなく、左右に新たな磁力線が形成されます。これが太陽フレアが飛んでいくことの説明になっています。
終わりに
太陽の重力圏外に吹き飛んだ太陽フレアの中には、原子や電子や陽子が含まれています。これが地球に到達すると地球の磁場が乱れたり、上空の原子にぶつかって光を放ったりします。太陽の活動はまだまだ活発なので、今後も注視が必要です。
最後までご覧いただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。