はてな?なニュース24/11/25週(シャチ集団狩猟、6600年前フォカッチャ、メキシカンハット型銀河、カカオフラバノール)

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2024年11月25日週に見つけた特に取り上げる程のものでもない、でも知っていると話のネタになる、そんな科学系のニュース記事をご紹介します。

シャチがジンベイザメを狩猟するための戦略とは?


シャチは海洋における生態ピラミッドの頂点捕食者の中の一種です。そんなシャチは集団で大型のサメやクジラを狩猟する樣子が極稀に目撃されています。その中からカリフォルニア湾で2018年から2024年に撮影された4回を分析したところ、3回に同じシャチがおり、群れとともに狩猟に参加していました。しかも特徴的な狩猟戦略をとっていたとのことです。

シャチの群れはジンベイザメを取り囲み、まずは骨盤周辺を攻撃します。やがて攻撃を検知したジンベイザメが擬死状態となり、お腹を水面側に向けると、今度は柔らかいお腹を攻撃します。そして栄養豊富な肝臓を捕食します。カリフォルニア湾はジンベイザメの幼体が迷い込みやすい場所のため、このような狩猟戦略が観測できたという事です。

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こちらの記事も面白いです。3匹のシャチが波を起こし、浮氷の上のアザラシを落とそうとする動画です。水族館のショーのような統率された動きを自発的に行う姿に驚きです。

紀元前6600年にフォカッチャは焼かれていたのか?


中東の遺跡から見つかっている陶器の中には、紀元前6600年頃のhusking trays(脱穀トレー)の破片がいくつか存在します。husking traysの内底に穀物の挽き粉の石化物が付着しており、内面には摩耗がありました。これはパンを焼いて剥がした時にできたものという仮説がありました。他の遺跡(カタルホユク)からは、同時期に作られたオーブンレンジのような構造体と発酵生地の遺物が発見されていました。

パンの仮説を実証するために、husking traysとオーブンレンジのレプリカを作りました。そして穀物と水のみのパンと、植物油・動物油を混ぜた柔らかいパン(フォカッチャ)の3種をそれぞれ22回焼き、容器の内面の摩耗具合を調べてみたそうです。その結果、プレーンだけでなく油を混ぜたパンの摩耗パターンも、husking traysの遺物の摩耗と似たものができ、パン作りに使われていた可能性がより高まったという事でした。

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husking trayはこちら。フォカッチャといっても当時は酵母を使わないサワードゥブレッド、しかもガチガチに硬い焼き方をした方が容器から剥がしやすかったそうです。当時の人々は硬いパンと柔らかいパン、どちらが好みだったんでしょうか?

参考URL:
https://www.nature.com/articles/s41598-024-78019-9
https://www.smallfoodbakery.com/sourdough-baking

メキシカンハット型銀河の詳細画像が撮影される


ソンブレロ銀河
Sombrero Graxy Credit: NASA, ESA, CSA, IPAC, STScI

ソンブレロと呼ばれるメキシカンハット。この帽子の”つば”に似た塵の輪に囲まれていることから、ソンブレロ銀河と呼ばれている銀河があります。
2003年にこの銀河を撮影した画像では、銀河を覆う分子によって光が乱反射し、銀河全体がぼんやりした光に包まれた樣子しか観察できませんでした。

しかし、2021年に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ望遠鏡の赤外線観測装置によって、新たにソンブレロ銀河を撮影できました。撮影画像を見ると、ソンブレロの”つば”部分は薄く細かい塵粒として写り、ぼんやり光が消えて銀河の形がはっきり見えるようになったとのことです。

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上のgif画像はわかりやすいですよね。Nasaの画像はクレジットさえ記載すれば転載できるものが多いのが嬉しいです。ジェイムズ・ウェッブが宇宙の謎を明らかにしてくれることに期待です。

¡Todo se soluciona con tacos!

参考URL:
https://en.wikipedia.org/wiki/Sombrero
https://webbtelescope.org/contents/media/videos/2024/137/01JCGTA3BNS2G0P874VER58SVF?news=true

コーヒーに含まれるカカオフラバノールの健康効果


日常的にストレスを受けている人は、末梢血管の拡張反応が鈍くなっていることがわかっています。これがストレス性の心筋虚血、最悪の場合は心筋梗塞、心臓突然死の引き金になっています。その原因の一つは高脂肪食(HFM)の過剰摂取による血管内皮機能の低下です。解決策の1つがコーヒーに含まれる「カカオフラバノール」です。

研究は、18歳から45歳の基礎疾患のない男女23人に対して行われました。研究対象は12時間の絶食後に研究室に集められます。まずは高脂肪かつ高カカオフラバノール食品を食べて1時間半休憩。そしてストレステスト(PASAT)と休憩を交互に繰り返して、随時身体検査と気分状況のアンケートを実施しました。すると、高脂肪食による血管拡張反応の低下が軽減されたとのことです。

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脂肪分の多い食事やスイーツとコーヒーとの食べ合わせは体に良いということですね。

参考URL:
https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2024/fo/d4fo03834g

おわりに

以上、今週の?なニュースでした。最後までご覧頂きありがとうございました。

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ありがとうございました

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